春季彼岸会のご案内 2025

春季彼岸会 2025

ホスピスという場で約2,500名の患者さんを看取った淀川キリスト教病院名誉ホスピス長の柏木哲夫氏は「人は生きてきたように死んでいく」とおっしゃっています。
「しっかりと生きてきた人はしっかりと死んでいく。周りに感謝して生きてきた人は家族やわれわれスタッフに感謝しながら死んでいく。不平を言いながら生きてきた人は不平を言いながら死んでいく。生き様が死に様に反映するのである。「良き死」を死すためには、「良き生」を生きねばならないと思う。」

本当におっしゃる通りだと思います。

先日、ある方が亡くなられました。いつも明るく元気で、人のやりたがらないことも率先して行い、非常に懐が深い方でした。70代前半で、その日までお元気だったのに突然亡くなりました。ご本人も周りも、何が起こったのか分からないような状況だったと思います。

突然死というのは亡くなる人全体の10%~20%ほどあるそうです。「死」というものを肉体の活動が停止する時と考えてしまうと、「人は生きてきたように死んでいく」と言われても、突然死だったらそんなこと当てはまらないじゃないか、と言いたくもなります。
ありがたいことに、お通夜、ご葬儀のご縁をいただきました。家族葬ばかりになってしまった最近では考えられないほど沢山の方がお参りに来られ、口々に思い出話をされていました。
一個人の死はその人の周りに大きな影響を与えます。葬儀が済んだら終わりではなく、49日が過ぎ、一周忌が過ぎ、何年にもわたってはたらきかけていきます。そこまで含めての「死」であるならば、確かに「人は生きてきたように死んでいく」んだなと感じます。
金子大栄師は「形は滅びても人は死なぬ」と教えてくださいました。言葉は異なりますが、亡くなられた方が「私にとって」何であるかということにおいては同じように思います。

春のお彼岸は「生」を讃嘆する日でもありますが、「死」をとおして「生」を見ていきましょう。